安倍首相と吉野新復興大臣が東北被災地を訪問

5月2日、安倍総理大臣が吉野新復興大臣と共に東日本大震災の被災地を訪問した。
今村前復興大臣の失言不祥事による更迭の後始末であることは明白であるが、被災地を軽視した発言で失った信頼を取り返すために震災復興をアピールした。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

今村復興大臣辞任。事実上更迭の原因になった二つの失言

今村元復興大臣は4月4日、住宅支援の打ち切りを迎えた自主避難者に対し、国に責任はなく自己の責任だと発言した。さらに記者に対して「失礼だ!出ていきなさい!」「裁判でも何でもやればいい」と声をあらげた。
メディアにより「自主避難者の責任だ!」記者に対して「出ていきなさい!」という部分だけ切り取られ、今村てとんでもない人が復興大臣やっているなぁ。という印象もった人も多かっただろう。その後メディアの前に姿を現し、「ちょっと感情的になってしまいました。改めてお詫び申し上げ、今後はこういうことがないように冷静、適切に対応していきたいと思っています」と謝罪した。
しかし、記者と元大臣のやりとりの一部始終を冷静に聞くとどうだろう。
住宅支援の打ち切りをめぐり、大臣にとって答えようのない質問を延々とぶつけ、イライラさせてキレさせ、質疑の内容ではなくメディア的に面白い絵が欲しいという記者の魂胆が見え見えである。まったく建設的な質問ではなく、質問内容だけを見れば記者の資質を疑わざるを得ない。今村元復興大臣が記者に嵌められた形になった。

「東北で良かった」発言は大失言

4月25日に二度目の失言は自らが所属する派閥パーティーで起こった。
一度目の失言を自嘲するかのように「いろいろお騒がせしております」という冒頭からスピーチは始まった。内容は東日本大震災に関しての説明だった。
「また社会資本等の毀損も、いろんな勘定の仕方がございますが25兆円という数字もあります。これはまだ東北で、あっちの方だったから良かった。これがもっと首都圏に近かったりすると、甚大な被害があったと思っております」
「まだ東北だったから良かった」という発言は被災者にとってみたら弁解のしようが無い発言だ。東北を軽視した発言であることは間違いない。
「大変申し訳ない。深く反省をしております。東北の皆様方には本当に大変なご迷惑をお掛けし、傷付けてしまって、私の不徳の致すところであり誠に申し訳ありません」と釈明を行ったが事態が収拾するはずもない。

野党のみならず、本来庇いたいはずの自民党幹部からも批判が続出した。
一回目の失言は記者に対する批判もかなりあったので事実上のお咎めは無しだが、さすがに今回は辞任を表明し、事実上の更迭という形になってしまった。

震災復興大臣とは民主党政権時代にできたポストだが、震災当時、復興大臣にあたる国務大臣だった松本龍氏も震災直後の宮城県、岩手県知事への横暴な態度が問題になりすぐに辞任している。ちなみに「九州男児だから言葉遣いが粗いのは仕方ない」などと松本氏は弁明していかがそれは本物の九州男児に失礼である。そのぐらい松本氏の発言は被災地の行政を馬鹿にする発言だった。
被災地への配慮であったり、本気で被災者の為に行動を起こすという意識が薄いが、ある程度の地位の政治家がちょうどいいポストとして与えられるポストなのだろうか?そう考えざるを得ない人物が多いように思える。
失言が多いとは言葉の選び方が下手ということになるので大臣どころか政治家としての資質に関わることではないのだろうか?

安倍首相と吉野新復興大臣が被災地を訪問

今回の件で、「内閣総理大臣として改めて被災地の皆様に深くおわびを申し上げます。また任命責任はもとより内閣総理大臣である私にあります。こうした結果となりましたことに対して、国民の皆様におわび申し上げます」と謝罪した首相。

5月2日、一日先に被災地を訪れていた吉野新復興大臣と安倍首相が合流して共に被災地宮城県を訪問した。震災が東北で良かったなどと発言した今村前復興大臣の尻拭いである。

吉野新復興大臣は福島県から選出された衆議院議員である。
被災者からみれば「やっと被災地のことを知る復興大臣になった」というアピールになるだろう。しかし、北朝鮮問題の緊迫化をうけ、若手議員にはGW期間中の外遊禁止の御触れを出している今、なぜこのタイミングで被災地訪問なのか?
実際に政治家が被災地を訪れると被災者からかなり厳しいことを言われることが多いらしい。
そこでまた新大臣がおかなしな発言をすると致命的なダメージになりかねないので言動を監視するという意味もあるのだろうか。

「新しい復興大臣をよろしく」と言った首相と「被災地の代表です。期待を背負って頑張ります」と言った新大臣。もともと「政治家はもう東日本大震災を忘れた」という言われも出てきた今、失った信頼はそう簡単に回復できるのだろうか?

東北に限らず、熊本をはじめ、地震や自然災害で通常生活を奪われている国民はたくさんいる。そういう人達全員が一刻も早く、元の日常を取り戻せるような政治主導を期待します。パフォーマンスだけの「ちゃんとやってますアピール」なんか国民は全て見透かしている。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告