週刊新潮5月25日号に凄い記事が載っていた。
文春砲で知られる文藝春秋の週刊文春にスクープをパクられていたという特集が10ページ以上にわたって特集されていた。
文春砲は新潮のパクリ?新潮怒り心頭
↓これは新潮の中吊り広告をコンビニでコピーする文春記者
週刊新潮の怒りの見出し
スクープ至上主義の陰で「産業スパイ」!
新潮ポスターを絶え間なくカンニング!
「文春砲」汚れた銃弾
ある時は「ベッキーの不倫」を暴き、ある時は「甘利大臣の裏金スキャンダル」を追求する。昨年、「週刊文春」が連発したスクープの破壊力には同業者として脱帽するほか無かった。しかし大上段からの凶弾を得意とする編集部は人に言えぬ秘密を抱えていた。同じ発売日である「週刊新潮」の広告を不正に入手し、毎週カンニングしていたという。センセーショナルな特ダネを求め続けた結果、品位を失ってしまったさもしき文春砲。
5月25日号の週刊新潮。痛烈に文春を批判する記事から始まっていた。
なんと、新潮のスクープを文春にパクられていたというのだ。
そんなことが可能なのだろうか?
全ての真相を突き止めた新潮の執念と文春に対する痛烈な批判が10ページにわったて綴られていた。
長年のライバル誌の不正を暴く格好になってしまったことはまことに残念という他ない。しかし、中吊り広告を盗み見る、という姑息な手段で「スクープ泥棒」「スクープ潰し」を繰り返されては、さすがに黙っているわけにはいかないのだ。「文春砲」、汚れた銃弾。
文春が新潮の記事をパクるカラクリを読者に解りやすいように説明してくれている。
毎週木曜日に発売される「週刊新潮」と「週刊文春」。
記事の最終校了時間は毎週火曜日の夜10時だそうだ。しかし、毎週火曜日の朝には電車の中吊り広告は刷り上がり各方面に配られる。文春は新潮の中吊り広告を毎週火曜日の午後2時半に入手し、午後4時頃には文春編集部の中で共有されていた。
そこから新潮のスクープネタを文春で取材し、夜10時の校了時間に間に合わせていたとのことだ。
さらに、その新潮のスクープをネットのスクープ速報に流して新潮の手柄を文春の手柄にしてしまうということが、2014年から繰り返されていたそうだ。
文藝春秋の対応
「情報収集の過程についてはお答えしておりません。情報を不正あるいは不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したなどの事実は一切ありません。」(広報部)
ここまで証拠を突きつけられてこの対応はちと厳しいか。。。
これってどんな罪?
文春が新潮の中吊り広告を継続的に入手してきた行為は「不正競争防止法」の2条6項が禁じる「営業秘密の取得」に当たる可能性があるそうだ。ちなみに罰金の上限は10億円。
新潮では文春にパクられているせいで中吊りタイトルに具体的な文言を入れられなくなっていた。これは通常業務に支障をきたす事態となっており、「偽計業務妨害」にあたる可能性もあるそうだ。
親しき仲にもスキャンダル
これはいくら親しくともスキャンダルがあれば書くという文春編集長の座右の銘らしい。今回の件でこの編集長に新潮が突撃した際には苦虫を噛み潰した表情でのらりくらりと最後まで「答えられない」で通したそうだ。
文春にとってはなんともお粗末で不名誉な記事である。しかもここまで証拠があれば言い逃れも出来ないであろう。これも読者の「知る権利」を守るための、文春の通常の取材なのだろうか。正直残念だ。私はこんな週刊文春はもう読まない。