安倍首相 憲法9条に自衛隊明記

2017年5月3日に安倍首相は憲法改正を求める集会において「2020年を新しい憲法が施行される年にしたいと強く願っています」とビデオメッセージを送った。内容は「憲法9条の1項、2項を残しつつ自衛隊を明記」「高等教育の無償化」といったものだった。これから加速していくであろう憲法論議をまとめた。

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憲法改正2020年施行目標 安倍首相

<5月9日追記>

安倍首相が8日の衆院予算委員会で、「改正憲法の2020年の施行を目指す」と表明したことについて、「国会での政党間の議論を活性化させるためだ」と述べた。一向に進まない憲法議論を加速させる考えで、自民党役員会で党内調整の本格化を指示した。さらに「大いに衆参両院の憲法審査会で各党間で議論をして頂きたい」とも発言した。
2012年に自民党が発表した憲法改正草案では9条2項を改正し自衛隊を「自衛軍」とすることなどが盛り込まれていたが、安倍首相は「草案がそのまま通るとは考えていない」と語った。

維新の会が重視する教育無償化

憲法改正に教育無償会を盛り込みたい日本維新の会代表の松井氏は2018年12月の衆院任期満了までに憲法改正の発議をするべきだと発言。現在の与党と改憲に賛成する維新の会の議席を合わせれば衆参ともに3分の2を超える。それまでに「熟議をして発議をするのは国会の使命だ」と語った。

もちろん首相のやり方に異論もあり

石破茂氏はテレビ番組で「9条2項を維持するとした首相発言は一度も議論が出たことが無い」と疑問を提言した。
衆院憲法審査会の幹事である船田氏は「首相にはもう少し慎重であって頂きたい」と発言。民進党が反発すればかえって改憲が遠ざかりかねないと訴えた。
まぁ、民進党の場合、自民党の政策を反対するのが民進党の正式な政策なのでいずれにしても民進党は無視して良い気もしますが。

憲法改正に経団連も前向き

経団連の榊原会長は今回の憲法改正に関する首相の言動について、「明確な方向性を出され、非常に重要で重い発言をされた」「世界、日本を取り巻く状況は非常に変わってきている。自衛隊の存在意義を明確にするべきだ」さらに「平和憲法の元、日本はこの70年、平和を享受してきた。平和憲法の精神、9条の基本的な精神は維持、継続すべきだ」との考えも示した。
経団連として憲法問題に関する提言をまとめる方針を明かした。

安倍首相 憲法改正に関してビデオメッセージ

<5月4日投稿>

歴代総理大臣で一番憲法改正に意欲的と言われている安倍首相。
5月3日の憲法記念日で憲法改正を求める集会にビデオメッセージを送った。
内容は「憲法改正は自民党の立党以来の党是だった憲法はたった一字も変わることなく施行70年を迎えた」「自衛隊が違憲かもしれないなどの議論の余地をなくする」「高等教育も全ての国民に真に開かれたものにする」「東京オリンピックが開催される2020年を、未来を見据えながら日本が新しく生まれ変わる大きなきっかけにすべきだ」と期限を決めるなど、今までの発言以上に具体的に切り込んだ内容で護憲派からの大きな反発も予想される。

改憲議論される憲法の条文

憲法26条

すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う。義務教育はこれを無償とする。

高等教育無償化については「義務教育はこれを無償とする」に高等教育を追加して改正するんでしょうか。高校までを義務教育にするって話ではないよね。

これについても色々言っている人がいます。制服代や教科書代は有料です。給食費も有料です。小・中学校の制服や教科書が有料なのは憲法違反だ!と。

ふと思うんですが、高等教育無償化って憲法改正しないとだめなんですかね。
憲法に「高等教育は有料だ」なんてことが書いてあったら改正しなきゃダメだと思うんですが、公立高校は無料だ!って法律作ってしまえば憲法改正までは必要ない気がします。勉強不足ですみません。

憲法9条

1項 日本国民は正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する

2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の国交権は、これを認めない。

これが憲法9条です。国際紛争を解決するために武力は使いません。その為に戦力を保持しません。と言っています。
素晴らしい平和理念だと思います。変えたくない気持ちも理解できる。

阿部首相は「今日、災害救助を含め、命懸けで24時間365日領土・領海・領空・日本人の命を守り抜く、その任務を果たしている自衛隊の姿に対して国民の信頼は9割を超えている」
さらに、「自衛隊は、違憲かもしれないけれども、何かあれば命を張って守ってくれというのは、あまりにも無責任だ」とコメントしています。

「自衛隊が違憲だ」なんて言う人も結構な人数いるわけです。戦闘機も戦艦も戦車も保持しています。ただし、自衛隊が違憲だという人も「自衛隊はいらない」とは誰も思っていないでしょう。実際に自衛隊が戦争をしたことはありませんが、災害時にはとても活躍してます。

そこで違憲といわれないように憲法9条の3項目に自衛隊の役割を明記しましょうというのが首相の考えです。私は大いに賛同です。自衛隊が違憲だから改憲して合憲にしようというということです。

しかし、自衛隊は違憲だけど護憲派っていうのはちょっと違うと思います。
自衛隊は違憲だけど必要で、でも9条は変えるなとなると、逆に憲法を軽視しているように私は取れます。

自衛隊が違憲の論者は結局のところ、ただ違憲だと言いたいだけで、自衛隊をどうこうしようなんて思っていない。そういうメッセージを世の中に発信している自分ってなんか凄い有識者のような気がして気持ちいいんじゃないでしょうか。

憲法改正には国民投票で過半数以上必要

憲法96条

各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

憲法改正の方法もちゃんと憲法にあります。
今なら衆院・参院で3分の2の改憲賛成派がいるので発議できますね。
安倍首相があせる理由はそこでしょうか。
その後、国民投票があり、過半数が賛成したら憲法改正ななります。

改憲・護憲、いずれにしても国民投票となったら慎重に考えなければいけません。
改憲するメリット・デメリット、護憲するメリット・デメリットの情報が公平に国民に行きわたることが重要です。「改憲したら戦争が起こる」論はちょっと議論に値しない気がしますが、そういったことも含めて偏らない情報をもとに国民一人ひとりがしっかりと考えられる状況を作ってほしいですね。

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